家電屋りっぺろの裏技ブログ

元家電量販店に勤めていた私が、販売員しか知らない情報や、価格.comでも調べられないような得する購入術を紹介していきます。

【2017年版】販売員が教える無線ルーターの絶対得する選び方

無線(Wifi)ルーターって、どのくらいの性能のものを買えばいいか、わかりにくいですよね。無線ルーターを選びにくるお客さんも、ネットで少し勉強したけど、書かれている説明が分からなかったと、よく言っていました。

「値段が高いのは速い、安いのは遅い」

「新しいacという規格がついているものは速い」

こんな話をしているお客さんが多いですが、結構間違っています。もちろん高いルーターは速いですし、安ければ遅いに決まってます。しかし、そもそも家の環境に合っていなければ、値段の高い無線ルーターを選んでも、宝の持ち腐れになってしまいます。

また、メーカーの公式サイトに書かれている無線ルーターごとの電波が飛ぶ範囲は、意外と当てになりません。

そこで今回は、無線ルーターの専属販売員として担当したことのあるわたしが、プロ目線で、初心者にもわかりやすく、無線ルーターの選び方を解説します。選んではいけないルーターも合わせて解説していますので、ぜひ参考にしてみてください!

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↑良くわからない無線ルーター選び

 

 

家の回線を調べよう

家に引いているネット回線が遅ければ、値段の高い無線ルーターを選んでもあまり意味はありません。選び方のコツは、無線ルーターから選ぶのではなく、そもそも回線が何を引いているかから選ばなければなりません!

また、回線業者がうたっている「●●Mbps」という速度表記は、実際に出る速度として10分の1から100分の1程度だと思ってください。

Jcom(ジェイコム)

下は「jcom」の回線プランページです。見ての通り、jcomの最速プランは360Mbps。光回線の三分の一くらいしか速度出ません。さらに、この360Mbpsという表示は、理論上の数字で、実際にはもっと遅いです。

www.jcom.co.jp

jcom(ジェイコム)の回線プランだった方は、選び方として5千円くらいの無線ルーターで十分です。高い無線ルーターを選んでも、全く意味はありません。

実測値で2~10Mbpsです。早くてもそのくらい。360Mbpsプランでは、実測値10~40くらいです。ただ、回線自体が安定していない印象を受けました。

 

光回線(softbank光・au光・docomo光)

値段の高い無線ルーターを選ぶに越したことはありません。光回線は理論上1000Mbps出ます。ただ、環境によって遅い場合もあります。しっかり家の環境を確認してから、無線ルーターを選ぶことが大切です。

www.musen-lan.com

上リンクは、速度を正確に測ることができると、定評のあるサイトです。

光回線は無線でも50〜100Mbpsほど出ます。「…!??そんな出ない!」という光回線を引いてるあなた… 無線ルーターの性能が光回線に追いついていないのかもしれません。残念!選び直しましょう。ww

 

光回線(マンション・VDSL)

光回線でもマンションタイプ・VDSLって人いますよね。戸建てに引く固定光回線より遅いです。選び方のコツは、微妙なランクのルーターをチョイスです。

実測値はjcom(ジェイコム)とどっこいどっこいか、それ以下と、結構遅めです。オンラインゲームしたり、youtubeで画質を上げてみると結構きついかも…

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↑おしゃれなマンションでも回線は遅い?

NURO光

NURO光!!わたしの家これ引いてる!って方はだいぶインターネット回線の速度を求めていらっしゃる方でしょう。選び方は、迷わず値段の高い無線ルーターで問題なしです。

ADSL

化石回線です。選び方は言わずもがな、一番安い無線ルーターでしょう。というか無線飛ぶのかな…ww

【無線ルーター】メーカーによる違いは?

「BUFFALO(バッファロー)とNECなら、なんだか聞いたことあるかも…」

という方が9割くらい、無線ルーターのメーカーは知名度薄!です。どこがおすすめで、どんな違いがあるか、お話しします。ちなみに、無線ルーターメーカーの公式Webサイトに書かれている電波範囲は、意外と当てになりません。

BUFFALO(バッファロー)

ずっとシェア率No.1です。大人気。設定が楽チンで初心者にも扱いやすいと定評があります。AOSSと呼ばれる簡単設定がついています。携帯ゲーム機・スマホから、Wifiありきで使うものほとんどに、このBUFFALOの規格がついています。

buffalo.jp

NEC

安定性に定評があるNECです。無線ルーターの内部設定など、ちょっと深めの設定を行うとき、設定画面がきれいでわかりやすく、好きです。電波の強さに定評のあるBUFFALOと、安定性のNECと言ったところでしょうか。BUFFALO同様に「らくらくスタートボタン」と呼ばれる簡単設定機能がついています。対応機種も多い!

121ware.com

ELECOM(エレコム)

安いです。無線ルーターには速さが分かる規格がパッケージに書かれていますが、同じ規格でもBUFFALOやNECに比べて安い!特に高速規格帯がついている機種が安めの印象です。ただ初期不良多い!!ww

初期不良に当たらなければ当たりです!

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↑同じように見えて、実は違う

用途に合った選び方

メーカーごとの機種のおすすめを発表します!ただ、宝の持ち腐れにならない選び方をお伝えしますので、単純な値段や規格で選んでいるわけではありません!

光回線・速度重視

BUFFALO

2016年に出たモデルが安くなっているためこれ。アンテナモデルもありますが、受け取る側(PCやスマホのこと)の電波感度も良くないと意味がないので、あえてこの選び方です。 

 NEC

NECの無線ルーターは内蔵アンテナがとても優秀です。ここで注意しなければならない選び方は、型番が「WG」か「WF」か確認するところ。WFの場合、速い規格がついていても、遅い特徴があります。NECの罠!

NECは在庫をしょっちゅう切らします。生産完了になった訳でもないのに、ガンガン在庫ないです。

標準モデル

値段をおさえつつ、ある程度速度は確保したい選び方をする方向け。光回線のひとも、jcomの人も、これさえ選んでおけば間違いないやつ!

NEC Wi-Fiホームルータ Aterm 黒 PA-WG1200HP2

NEC Wi-Fiホームルータ Aterm 黒 PA-WG1200HP2

 

やっぱり安定のNECを押します。販売員だったころ、いろいろなメーカーの無線ルーター6個くらいを買って試しましたが、BUFFALOの無線ルーターは寿命が短い気がします…

選んではいけないルーターとは

型番によって、選んではいけないルーターを判別できます。「11ac」という規格が速いと言われていますが、内部構造が最新規格に追いついていなく、無線の機能だけ「11ac」を使っているルーターが多くあります。パッケージや規格に騙されることなく、安くて品質の良いルーターを選べるようにしましょう。

BUFFALO(バッファロー)

「WCR」「WHR」「WSR」「WZR」「WXR」が型番のどこかに含まれていますが「WCR」と「WHR」だけは選んではいけません。速度が遅く、熱を逃すためのヒートシンクと呼ばれる内部部品が貧弱です。 

BUFFALO 11ac/n/a/g/b 無線LAN親機(Wi-Fiルーター) ビームフォーミング対応 866+300Mbps WHR-1166DHP4
 

規格上「11ac」を搭載していますが、このルーターだと、その性能を引き出すことはできません。 選び方をしっかり学びましょう。

NEC

「PA-WF」「PA-WG」とありますが、「PA-WF」だけは選んではいけません。NECの特性である内部アンテナの品質が「PA-WF」だと大幅に機能低下してしまいます。

BUFFALO同様「11ac」規格搭載ですが、これも選んではいけないルーターの1つです。

ELECOM(エレコム)

エレコムのルーター型番は、「数字・内蔵アンテナ規格・色」の順番で決まっています。数字のあとにくるアルファベットが「GH」と入っているものは早く、それ以外は遅いです。

エレコムのルーターは型番から、他メーカーのどのルーターと同等の機能か、分かりづらい印象があります。ただ「GH」付きの低価格モデルは、他メーカーの同等ルーターの性能を圧倒的に凌駕するものがあります。

何をするかで選び方を変えるべき

無線ルーターを選んで、家でインターネットに繋げた後、何をするのか想像して買うことがベストです。値段の高い高性能なルーターを選ぶより、家の環境や、使用用途に合ったものを選ぶようにすると良いです。

選んではいけない無線ルーターも、家でスマホを繋げるくらいであれば、申し分ない性能といえます。ちなみに普通に調べ物をするくらいであれば、標準モデルの無線ルーターでも十分です。youtubeで動画をたくさん見たり、オンラインゲームをしたり、2階3階建ての家だと、強力なアンテナのついた無線ルーターを選んだ方がいいかも知れませんね!